インビザラインがおすすめの方
・矯正装置が目立つことが気になる
・痛みが少ない方法で矯正がしたい
・装置を気にせず食事をしたい
・矯正後の歯並びのイメージを知りたい

インビザラインとは

インビザラインは、アメリカのアライン社が提供しているマウスピース型矯正装置で、世界で多くの方に選ばれている矯正システムです。
デジタルの技術を使って、従来の粘土のような型取りではなく、お口の中をスキャンするだけで型取りをすることができます。
また、そのデータを元に3D画像でシュミュレーションをして、治療のスタートから最終イメージまでの動きを目で見て確認ができるので、どのように歯並びが整っていくのか経過を見ることが可能です。

マウスピース型矯正装置は型取りをして、患者さまのお口のぴったり合ったマウスピースを製作します。そして、少しずつ形の違うマウスピースに段階的に交換していくことで歯を動かします。
インビザラインは、1枚のマウスピースにつき、1週間~10日程度で交換します。
ワイヤー矯正に比べて新しい力がかかる頻度が多く、その分一度にかかる力を分散できるため、痛みが少ない特徴があります。

また、透明の素材を使用するため、矯正中にマウスピース型矯正装置を装着していても、目立ちにくい特徴があります。

インビザラインのメリット

・装置が透明で目立ちにくい

インビザラインのマウスピース型矯正装置は、透明で0.5ミリ程度の薄い素材を使用しているため、矯正中の見た目が目立ちにくいです。
仕事で話す機会が多い方や矯正装置が見えることに抵抗がある方でも、周囲の目を気にすることなく矯正治療をスタートすることができます。
人前でお仕事をする方や接客業の方にも選ばれて愛用していただいています。

・快適に食事をできる

マウスピース型矯正装置は取り外しができるため、食事の時に装置に食べ物が挟まってしまうことがなく、今まで通り快適に食事ができます。
ワイヤー矯正の場合には、繊維質の食べ物などは装置に挟まりやすいため、食事の後に装置をきれいにする必要があります。
また、装置に食べ物が挟まってしまうと、見た目が気になってしまうことも少なくありません。
インビザラインは、装置を取り外して食事ができるので、違和感なく食事が可能です。
ただし、食事後に装置を再装着する場合には、汚れが着いたままだとむし歯になってしまうリスクがあるため、歯磨きをしてから装着する必要があります。

・金属アレルギーの心配がない

インビザラインのマウスピース型矯正装置は、金属を一切使用しないため、金属アレルギーの方も心配せずに矯正治療が可能です。
また、今は金属アレルギーではない方も、ある日突然金属アレルギーの症状が出ることもあるため、金属アレルギーのリスクが無いのは身体に優しい素材です。

・痛みや違和感が少ない

インビザラインはデジタルのシミュレーションをするため、効率的な歯の動きを計算して、そのシミュレーションに基づき装置を製作します。
そのため、技術力に左右されることが少なく、無駄がないため、痛みや違和感が少ない矯正方法といえます。

・自分で装置を交換するため、通院頻度を少なくできる

スキャンのデータを元に全てのマウスピースを製作するため、月1回調整を行うワイヤー矯正に比べて通院頻度を少なくすることができます。
患者さまのお口の状態によって通院頻度は異なりますが、1~3ヶ月程度の期間で確認を行います。

・ホワイトニングも同時にできる

インビザラインの装置を使用して、同時にホームホワイトニングをすることができます。
平行してホワイトニングをすることで、効率良く白い歯を手に入れることができますが、歯の表面にアタッチメントがついている場合、ムラができやすいので注意が必要です。

・マウスピース矯正の中で対応範囲が広い

マウスピース型矯正装置は、インビザラインのほかにいくつかシステムがありますが、多くのマウスピース矯正は前歯などの見える部分を対象にした「部分矯正」です。
インビザラインの場合、かみ合わせも含めた全体的な矯正に対応しているので、対応ができる歯並びは多くなります。

インビザラインのデメリット

・自己管理が必要

インビザラインは取り外しができるメリットがありますが、装着時間は20~22時間必要なので、食事や歯磨き以外は、基本的に装着している必要があります。
しかし、取り外しができるため、食事の後「少しだけ……。」と装着時間を守らない場合、治療計画通りに歯並びが動かない可能性があります。
また、長い期間装着していないと、歯並びが後戻りを起こしてしまい、マウスピースが装着できなくなってしまうこともあります。
インビザラインを成功させるためには、患者さまの協力が不可欠で、装着時間をきちんと守っていただく必要があります。

・ワイヤー矯正に比べて適応範囲が狭い

マウスピース矯正の中では適応範囲が広いインビザラインですが、重度の不正な歯並びには対応ができない場合があります。
ワイヤー矯正は多くの不正な歯並びに対応していますが、比較するとインビザラインの方が適応範囲は狭くなります。

・アタッチメントをつける可能性がある

歯の表面に装置を着けたくない方がマウスピース矯正を選択している場合もありますが、患者さまのお口の状態によっては「アタッチメント」をつける場合があります。
アタッチメントは歯の動きを微調整したり、マウスピースをしっかり固定したりするためのものです。
歯の詰め物に使用される歯の色に近い素材を使用するため、見た目はほとんど目立ちにくいですが、気になる方は事前に確認しておきましょう。

インビザラインの注意点

・決められた装着時間を守る

インビザラインのシュミュレーションは1日20~22時間程度装着していることを前提に歯並びの動きを予想しています。
装着時間が短くなったり、マウスピース型矯正装置を着けない期間があったりすると、治療計画通りに歯が動きません。
また、外している時間が長くなってしまうと、せっかく製作したマウスピース型矯正装置が合わなくなってしまい、再製作をしなければいけない場合もあります。

インビザラインの成功のためには、患者さまの協力が大切です。
食事や歯磨き以外の時間はマウスピース型矯正装置を装着して、整った歯並びを手にいれましょう。

・マウスピースの交換時期を守る

マウスピース型矯正装置は、患者さまのお口によって1週間~10日程度で交換しながら少しずつ歯を動かします。
そのため、決められた期間以上同じマウスピースを装着し続けても歯が動きません。
うっかり忘れてしまうことが無いように、アプリで設定した交換時期を知らせてくれるものもありますので、上手に活用しましょう。
また、マウスピースの順番を間違ってしまうと、シュミュレーション通り歯が動きません。
マウスピースには番号が記載してあるので、きちんと順番を確認して交換しましょう。

・むし歯や歯周病にならないように気をつける

装置を取り外して食事ができるインビザラインは、ほかの矯正方法に比べて、むし歯や歯周病のリスクは低いといえますが、セルフケアを怠ってしまうとむし歯や歯周病になってしまうことがあります。
むし歯や歯周病になると、その治療を優先するために治療を中断しなければいけない場合もあります。
むし歯で被せ物などをすると、歯並びが変わってしまうため、新しくマウスピースを作りなおさなければいけないこともあります。
そのようなことにならないように、食事の後はマウスピースを装着する前に丁寧に歯磨きをしましょう。

・フィットが悪い時は先に進まない

フィットが悪いまま、マウスピース型矯正装置を着けていると、矯正治療の妨げになる可能性や治療計画と違った歯並びになってしまうことがあります。
マウスピースがきちんとフィットしていない時はすぐに歯科医院に相談しましょう。

インビザラインの流れ

STEP1 カウンセリング

歯並びのお悩みや希望の歯並びなど、希望されるイメージなどを具体的に詳しくお伺いします。
また、実際にお口の中を確認させていただき、現在の歯並びの状態を把握してインビザラインが適応になるかの簡易検査を行います。
また、目安の治療期間や治療費用、インビザラインのメリットやデメリットをお話させていただきます。
また、インビザライン以外に検討ができる治療法があれば、そのご説明もいたします。

STEP2 精密検査・スキャン

お口の状態をチェックして、各種レントゲン撮影やiTero(3Dデジタルスキャナー)による歯並びの型取り、お口やお顔の写真撮影などの精密検査を行います。
この精密検査の結果を元に、クリンチェックと呼ばれるシュミュレーション動画を作成し、歯並びがどのように動いていくか確認します。

STEP3 治療計画のご説明

精密検査の結果を元に治療計画を立案します。
3Dシュミュレーションソフトを使用して、立体的な画像でどのように歯並びが並んでいくのか、治療後歯並びの最終イメージを患者さまに確認していただきます。
また、詳しい費用のご説明や治療期間などもお話いたします。
治療計画に同意していただきましたら、マウスピース型矯正装置の発注に進みます。

STEP4 マウスピース型矯正装置の発注

マウスピース型矯正装置はアメリカのアライン社で製作されています。
最初にスキャンして型取りをしたデータを元に、多くのマウスピースを製作します。
通常は1ヶ月程度でマウスピースが製作できます。

STEP5 矯正治療開始

マウスピースが完成したら、矯正治療をスタートします。
マウスピースの取り扱い方法、お手入れ方法、注意事項を確認していただき、実際にマウスピースを装着していただきます。

・装着時間
1日20~22時間以上装着していただき、患者さまによって交換頻度の指示がありますが、一般的には1週間~10日程度の頻度で交換していただきます。
また、マウスピースの交換を早める光加速装置があり、1日10分程度光を照射することで細胞が活性化されて、矯正スピードがアップする装置もありますので、ご希望の方はご相談ください。
指示があった頻度で定期的に経過を観察します。
アプリでマウスピースの交換をお知らせしてくれるものもありますので、取り入れていただくと交換のし忘れを防ぐことができます。

STEP6 矯正期間終了

マウスピース型矯正装置を使用した歯が動く期間が終了した後は、まだ歯が動きやすい状態です。
そのため、整った歯並びを維持するために、「保定期間」があります。
この期間はきれいな歯並びを維持するための大切な期間です。

STEP7 保定期間開始

最初はマウスピース型矯正装置と同様に20時間程度の装着が必要ですが、歯並びの状態を確認しながら夜間寝る時だけなど時間を調整します。

STEP8 メンテンス

保定期間が終わっても、歯並びの状態を確認するために定期的に通院をお願いしています。

まとめ

インビザラインは透明のマウスピース型矯正装置を使用するため、見た目が目立ちにくく、取り外しができるため、食事や歯磨きを今まで通り行うことができます。
また、1度の調整にかかる力が分散されているため、ほかの矯正方法に比べて痛みや違和感を覚えにくい方法です。
見た目が気になって矯正に踏み出せない方や痛みが気になっている方にもおすすめの矯正方法ですので、お気軽にお問合せください。